ページ

2015年2月1日日曜日

おおはた雄一と湯川トーベン@下北沢LOFT

下北沢LOFT40周年記念LIVE第一弾
「おおはた雄一と湯川トーベン」
2015/1/31(土)下北沢LOFT
開場18:30 / 開演19:00
前売 3000円 / 当日 3500円


今回も、ライブが被りまくってたのだが、決断は早かった。
だって、トーベンさんとおおはたくんが弾き語りでジョイントだなんて、
見逃せるわけがないじゃない。
絶対、ここでしか観られないスペシャルなライブになることは必至。
自由奔放なお二人から何が飛び出すのか、
何がなんでも目撃しなくちゃ!と、ワクワクしてたのだ。


古めかしく、味わいのある佇まいのライブハウス、
下北沢ロフトは今年40周年を迎える。
ステージ横のスピーカーの上に「SINCE 1975」と記されているのを見て、
おおはたくんが感慨深げに「僕も1975年生まれなんですよ」
「ということは、僕もこんな感じってことですよねぇ」と。
渋谷の老舗、B.Y.G.と同じ臭いがする、
絶対に何か棲んでますよね、なんてこと言ってたな~。

おおはたくんはリゾネーターギター、トーベンさんはギブソン。
どちらもマイク収音で。
お二人がステージに並んでいるだけで、贅沢な眺めなのだ。
おおはたくんのドブロは、存在感のあるいい音。
沁みるな~。

ブルースのセッションからスタート。
のっかる歌詞は、ライブ前に食べたというはなまるうどんネタ。
食べ過ぎてゲップが出るとか、ちくわの中にチーズが入ってるなんて
知らなかったとか・・・そりゃもうテキトーなコトを歌っていて、
可笑しいんだけれど、上手いからカッコいいのよ。
ギターが上手いのは当然ながら、その歌詞の乗せ方というか、
言葉の選び方というか、即興でこなしてしまう作詞の瞬発力に
参ってしまったのだ。

トーベンさんは共演者に対して、ムチャぶりをして
困らせるのが大好き。
もちろん、意地悪ではなく愛ある悪戯心からだし、
そこで、一期一会のライブの醍醐味が生まれることを知っているからだ。
こちらとしては、単純に、その困った顔が見られるのが
楽しいという、意地悪な面もあるのだが。
でも、おおはたくんは、あんまり困った顔を見せない。
どんな場面でも、切り返しが素早くて、躊躇いがない。
あぁ、プロだなぁ、と感心させられてしてしまう。

そんなおおはたくんなのだが、今回は、たっぷりと困ったような
弱ったような顔を見せてくれた。
ナゼなら、今回のライブでは「ピアノを弾く」「ピアノで弾き語る」
というミッションをトーベンさんに与えられてしまったから。
トーベンさんは、お互いにその“縛り”を設けて・・・と
言っていたけれど、トーベンさんは今までにも
ライブでピアノ弾くことあったし、レコーディングもしている。
決して得意ではないのだろうけれど、初挑戦というわけじゃない。
おおはたくんのピアノの腕前は、猫ふんじゃった♪が
弾ける程度だと思われるので、かなりアンフェアな“縛り”だ。

トーベンさんの『珈琲』で、おおはたくんがピアノの前へ。
とても不安げな面持ちで、トーベンさんの方をチラチラと見る。
とりあえず、コードを和音で弾くという無難な作戦で、
なんとか凌いで、ひとまずホッとした表情になったけれど、
実は、この後のソロのコーナーでは「弾き語り」が待っていた。
曲は『余白の余韻』
ジャンジャーンと和音を鳴らし、次の和音までの隙間に歌うという
「弾いて→語る」という戦法で、苦笑まじりに歌っていた。
これで肩の荷が下りたのか、この後はのびのびして見えたな~。

前に何度か聴いていて「ハンコの歌」と勝手に呼んでいた曲、
正式タイトルは『物語はつづく』なのね。
大好きだな~。
前にトーベンさんが『にじみ』をカヴァーしたときに
“おおはた節”と形容していた。
だとすれば、この曲も間違いなく“おおはた節”満載だわ。
どうやら、次のアルバムに入るらしい。楽しみだ。

それにしても、おおはたくんの指は美しい。
スリーフィンガーで爪弾く右手ときたら、
それ自体が意思を持った生き物のよう。
イソギンチャクとかそういったものを彷彿と髣髴とさせる
なめらかな指の動きに思わず見入ってしまう。

武満徹さんの『明日ハ晴レカナ、曇リカナ』は、
トーベンさんがピアノで参加。
おおはたくんがカポのポジションを間違っていて為に、
途中でやり直し。
ごまかすように、前段のMCからやり直すという・・・。

アンコールでは、客席にいた潮音嬢をステージに引っぱって、
『にじみ』を。
ただ、突然のことで、歌詞が入ってなかったらしく、
コーラス程度にしか歌えなかったのが、残念であった。



(ちくわのブルース・・・?)
暗闇坂むささび変化

雨の日と金曜日には
僕はカラス
富士山
坂道
フォークロック
おはよう今日一日君は何してるの
珈琲
食パンとミルク

Don't Think Twice It's Alright
波間にて
余白の余韻
小さなアンセム
Prayer
物語はつづく
明日ハ晴レカナ、曇リカナ
いつもの珈琲


アルマジロ
時がたてば
にじみ
Like A Rolling Stone
ハナ

Jumpin' Jack Flash


0 件のコメント:

コメントを投稿