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2015年7月3日金曜日

おおはた雄一 「夜の歌が聴こえる」発売記念ライブ@duo MUSIC EXCHANGE

おおはた雄一 アルバム発売記念ライブ「夜の歌が聴こえる」
2015 / 7 / 2(木)渋谷 duo MUSIC EXCHANGE
[出演]おおはた雄一  Guest: tic omoon
[時間]開場19:00 / 開演19:30
[料金]前売4,000円 / 当日4,500円(税込・別途ドリンク代)


↓ このアルバムが、とにかくいいのである。


ここ最近は、ずっと芳垣さん、伊賀さんとのバンドで録音してて、
それはそれで、カッコよかった。
でも、今回はほとんどをギター一本の弾き語りで、
それプラスtico moonのお二人とのアンサンブルが数曲という、
非常にシンプルで心地よいサウンドは、弾き語りのライブを
そのままパッケージしたような趣き。
おおはたくんの歌は、じわじわっと心の真ん中に沁み込んできて、
元々そこに存在していたかのような自然さで、居座っている。
まるで自分の身体の一部のように、しっくりと馴染んでいる。
それも人目には触れないデリケートな部分のように、ひっそりと・・・。

そんなわけで、レコ発ライブへ。


おおはたくんにしては、珍しく、キッチリとしたステージ進行で、
さくさくと進んでいく。
ギターは、レコーディングにも全曲で使用したギブソンのLG-0。
相当年季の入った風貌のやつ。

ニューアルバム以外の曲は
『いつもあなたは奪ってゆく』とか『ゴロワーズ~』とか、
ハードめな曲を演ってくれたのが嬉しい。
激しくガリガリとストロークするおおはたくんは、
ほんの少し狂気を孕んでいて、セクシーでカッコいいのである。

ちなみに彼のフィンガーピッキングは、軟体動物を思わせる動きから
「イカ奏法」と誰かが言ってたけど、私に言わせると、
イカというより、イソギンチャクじゃないかと思っている。
そのくらい、しなやかでぐにゃぐにゃしてて・・・エロいのである。

そして途中からは、tico moonと一緒に。
私にとっては、トーベン祭りでお馴染みのお二人。
イングリッシュハープの吉野さんとギターの影山さん。
何しろ見慣れない楽器なので、ついつい吉野さんの手元に
目がいってしまうのだが、動きがエレガントで惚れ惚れしてしまう。

ギターの影山さんは、おおはたくんともっと仲良くなって
「雄一」「かげやん」と呼び合う仲になるのが目標なのだそうだ。
おっとりとした話し方だけれど、
なんだか面白い雰囲気で、おおはたくんに言わせると、
伊賀さんと同じ面白さを持っているらしい。



グッドイーブニング、ブルー
あの頃の匂い
サカナ
?(ブルース)
いつもあなたは奪ってゆく
Don't Think Twice, It's All Right
未来の月
存在
ゴロワーズを吸ったことがあるかい
窓辺にて (w/吉野友加)
不思議なくらい (w/tico moon)
おだやかな暮らし (w/tico moon)

<tico moonコーナー、2曲>

にじみ (w/tico moon)
物語は続く (w/tico moon)
小さなアンセム

ノルウェイの森 (w/tico moon)
僕らは旅する音楽隊 (w/tico moon)
明日ハ晴レカナ、曇リカナ



素敵なコンサートだったけれど、
個人的には、少し物足りなく感じた。

おおはたくんが丁寧に演ろうとすればするほど、
ナマっぽさが薄れてしまって、ステージとの距離感が遠のいていくのだ。
それが常識的な距離感なのかもしれないが、
私がおおはたくんに望んでいるものは、そうじゃないのだ。
ギターの弦の振動が肌に直接伝わってくるような距離感で、
セトリなんて決めず、くるくると思いつきで歌い出すような、
そんな生々しいライブが好きなんだよー。



・・・贅沢で、わがままなオーディエンスの戯言ですので、
ご容赦下さい。



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