ページ

2012年3月4日日曜日

「楽士夜話 番外」藤原マヒト/湯川トーベン@七面鳥

「楽士夜話 番外」
藤原マヒト/湯川トーベン
3月2日(金)渋谷 七面鳥
OPEN 18:00/START 19:00
Adv. 2300/Door 2500 (D 500)



やっぱり今日も、雨。

場所はO-EASTの裏側。
こんなイカガワシイところに、こんなお店があるなんて、
知らなかったな~。

先に着いていたりーさんが、ステージ前のソファで
美味しそうにグラタンを食べていた。
私はそれほど空腹ではなかったので、ビールだけ。
次に行くことがあったら、私もグラタン食べてみようっと。


本日のライブはマヒトさん主催。
毎回、ゲストを呼んでジョイントしているけれど、
こんなにガッツリと一緒にやるのは珍しいらしい。

マヒトさん、はじめまして。
私、まったく何も知らなかったんだけど、
der zibetという元祖ヴィジュアル系みたいなバンドの方なのですと。
トーベンさんに「化粧とかしないの?」と訊かれて
「しません。気持ち悪いから。」
「気持ち悪いから、見てみたいんだよな~」と言われてた。
もちろん、トーベンさんは「オレは、普段から化粧してるから」
「今日は珍しくしてないけどね」ですって。

マヒトさんはピアノの弾き語り。
ピアノって、独特のコード感があるよね。
歌うようなピアノの旋律にのるマヒトさんの歌は、
語るようで、文学的な響きがある。
その浮遊するような言葉ののせ方が、あがた森魚的だなぁ、と感じた。
調べてみると、あがたさんのサポートもされているみたいで、
やはり・・・と頷いてしまった。

お二人の出会いは、
潮音ちゃんのアルバムでマヒトさんが弾いていたのを
トーベンさんが聴いて、“面白い”と思って声をかけたとか。
トーベンさんは、歌バンの鍵盤が好きじゃないらしい。
だから3ピースのバンドばかりやってるのね。
フォークロックスでのルイさんに関しても
「半分はギターを弾かせてる」と言っていたし。
あれ?でも・・・。
アルファベッツは、ドラム、ベース、キーボードという3ピースじゃ・・・?
ま、いいか。
とにかく、トーベンさんが鍵盤弾きの方を気に入るというのは
珍しいことのようだ。

まだ一人で弾き語りをしていなかったマヒトさんとトーベンさんが
一緒にライブをしたときに、いきなり「次はマヒトのコーナー!」
と突然トーベンさんに振られたのがキッカケで、
一人で演るようになったんだとか。

マヒトさん、面白い!超フリーダム!
「MCが下手なんですよ」なんて言いながらも、
思い付いたことをペラペラと取りとめなく喋る。
天然だわ~。

それぞれ3,4曲ずつのソロの後、休憩をはさんで
お二人のセッションへ。
お互いの曲を交互に演っていた。

トーベンさんはアコギ(茶太郎)とアコベを持ち替えながら。
マヒトさんはピアノ弾いたり、アコーディオン弾いたり、
ガットギター弾いたり。
「何やりましょうか?」「いいよ、何でも」と
曲順とかぜんぜん決めてないのね。
しかも、マヒトさんが何か突然思い出したように
「コードはEとDと・・・」とまったく打ち合わせてなかった曲を
始めてしまったりと、その自由っぷりが面白くてたまらない。

トーベンさんも、そんなマヒトさんを面白がってて、
それに合わせて音を出すことを楽しんでいるのがわかる。
いいなー。
楽器を、音を、自由に操れる人を心の底から羨ましく思う。

アコベがいい音してて、痺れたな~。
マヒトさんの曲『街の哲学者』だったかな。
スリーフィンガーっぽくアルペジオを弾いてたのが、
すごくカッコよかった。

『珈琲』も良かったなぁ。
いつ聴いても、力強いストロークに魅せられてしまう。
喉の調子も良かったのか、いつも以上に高音が伸びやかで
声に透明感があったような気がする。
私、トーベンさんの声も大好きなのだな~。(←今更)

ここで、ちょっと告白してもいいだろうか?
ご存じのとおり、私は指フェチだ。(←キッパリ!)
ギタリスト(又はベーシスト)の指さばきにエロスを感じる。
で、トーベンさんの手は、本当にセクシィだと思うのだ。
爪の形から、動かし方まで、どこをとっても完璧に。
もし、あの手が、目の前に落ちていたら、
交番に届けずに持ち帰ってしまうだろう・・・間違いなく。
でもね、実は・・・・・・手よりも顔の方が好きかかもっ!!!!
ハァハァ・・・言っちゃった・・・。
だって、キレイな歯並びに弱いのよ、私。
自分のコンプレックスだから。
ハハハ、と笑った時に見える歯にウットリしてしまうのだ。

あっ、いけない。話が逸脱してしまった。

要するに、今日もトーベンさんがカッコよくて
見蕩れてしまったという話なのさ。

ピック弾きから指弾きに移るために、ピックを口に咥えたまま
ギター弾いてて、悶絶死するかと思いましたよ。
すいません、変態目線で。


アンコール。
便宜的に引っ込んだりするのが面倒だということで、
そのまま、アンコールへ突入。

「今日はゆっくりやりましょうよ」と言うマヒトさんに、
私も心の中で、うんうんと頷いていたのだけれど、
翌日から九州へツアーに出るトーベンさんは、
「まだパンツしか詰めてないんだよ、朝早いし・・・」と。
そうか、明日は宮崎だもんね。遠い・・・。
まだまだお二人の絶妙なトークと音楽を聴いていたかったけれど、
終わりは必ずやってくるのさ、仕方がない。

最後の曲は、マチャアキの『さらば恋人』
1コーラス目はトーベンさんが歌い、2コーラス目はマヒトさん。
あー、いい歌だなぁ、としみじみしながら聴いていると、
最後の部分が・・・あれ?
「悪いのは僕の方さ 君じゃない~♪」ってところを
「悪いのは君の方さ 僕じゃない~♪」って、マヒトさん・・・!
しかもリフレインで何度も、そう歌ってたよ。
トーベンさんがポツリと「悪いヤツだな~」と言ってたけど、
責任回避男の歌になっていたよ。
最後の最後までやってくれるなぁ、マヒトさん。

そんな感じで、締まらないまま終わってしまったのであった。
あー、面白かった。

2 件のコメント:

  1. 本当に面白かった!
    予期せぬ(失礼!)プレゼントを貰ったような夜でした。

    あがた森魚ね、確かにそんな感じですね。森魚の世界から
    ドギツイ色だけ抜いたような、そんな感じでしょうか?

    トーベンさん、いつ見てもお肌が綺麗なので、ファンデーションくらい塗っているのかも?とちょっと思っています。

    グラタンは予期せぬ(また失礼!)美味しさでしたよ。
    次回は是非!

    返信削除
  2. >りーさん
    面白かったですよねー。
    マヒトさんの天然っぷりに、お腹が痛くなるほど笑わせてもらいましたね。
    あのお店もステキだったし、グラタンもいただきたいし、お二人にはもう一度ライブをやって欲しいですね。

    返信削除