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2013年3月18日月曜日

曽我部恵一BAND TOUR 2013 トーキョー・コーリング THE PARTY!!!@LIQUIDROOM

曽我部恵一BAND TOUR 2013 トーキョー・コーリング THE PARTY!!!
2013年3月15日(金) 恵比寿 LIQUIDROOM
出演
LIVE : 曽我部恵一BAND/アニメーションズ/どついたるねん
DJ : PUNPEE
時間 open&DJ start 18:00 / LIVE start 19:00
料金 前売 ¥3,000 / 当日 ¥3,300(ドリンク別)



ついに、この日がやってきたのだ。
朝からワクワクしていた。
初めてのアニメーションズのライブ。
音源を聴いて恋焦がれていたバンドの演奏を
初めて生で体験できるというときの幸福感は、
とても言葉では説明できないものがある。



どついたるねん
えーっと、何人組のバンドなのかもよくわからなかった。
担当楽器をころころと入れ替えていたからね。

だいたい、ボーカルさんが一人でアカペラで歌い出して、
他のメンバーも楽器を持たずにアカペラでコーラスというスタートで
ド肝を抜かれた。
衣装も奇抜だったし。

音楽のジャンルすら特定できない。
打ち込みのリズムトラックを使ったものよりも、
生ドラムの曲の方が、私の好みではあった。
が、そんなことはどうでもよく、楽しければいいじゃないか、
というパーティーバンドなんだな。

感想を一言で総括してしまうと、
極彩色の悪夢のようなライブであった。
いい意味も、悪い意味も含めて。



アニメーションズ
後ろの見晴らしのよい段上から見ていようかと思ったんだけど、
どうしても、ウズウズするので、
結局、ステージ前に行ってしまった。
ロックンロールには欠かせない熱量が恋しかったんだな。

アニメーションズを表すには、この一言があれば十分だ。
ロックンロールバンド。
ただそれだけ。

セットリストは、この日発売されたライブ盤と
全く同じだったような気がする。
彼らの定番メニューなのだろう。

なにひとつ変わったことや、特別なことはしなくても、
火傷しそうなほど、熱いライブだった。
ただもう、がむしゃらで、闇雲で、
熱いエネルギーをステージから放っている彼らのプレイに
胸が熱くなって、視界が霞んでいく。
あー、ごめんよ。
年をとると、涙もろくなっちまうんだよ。
そんな湿っぽい雰囲気なんて、全然似合わないバンドなのに。
許しておくれ。

MCらしいMCは特になかったけれど、(そういえば、ライブ会場で
先行販売されてるライブ盤のことすら言ってなかった!)
出てきたときから、「うるさい!」「だまれ!」と、
フロアに向かって挑発的態度をとる、ドSの奇妙くん。
それが愛情表現の一種であることは、みんなも承知している。
私も、オラオラモードな奇妙くんが好きだ。

『愛のムービー』では、奇妙くんお得意の、即興の替え歌。
  ♪ライブハウスに、カワイイ女の子は・・・いない
   とくに前の方は・・・ブスばっかり

と、(ある意味真実をついているが)棘のある歌詞をのせて歌ったので、
思わず「イェー!」と声を上げて応戦してしまった。

余分なものを一切纏わない、ストイックなまでの簡潔さは、
ロックンロールの原石をそのまま転がしているみたいだ。
その素っ気なさがイカしてる。

そうだなぁ、訂正しなくては。
彼らを一言で表すなら“イカしたロックンロールバンド”だ。


イルミネーション
ア・イ・ド・ル
ロッキンダンスホール
トラベリンバンドがやって来る
愛のムービー
ロックスター
恋のダンシングシューズ
音楽を止めないで



曽我部恵一BAND
ソカバンもライブは初めて。
1stアルバム「キラキラ」が大好きなのに、
なぜか、他のアルバムは聴いたことがない。
これってよくあること。
完成度の高いアルバムを最初に聴いてしまうと、
もっと他のも聴きたい!という欲求が湧いてこなくなるんだよね。
ソカバンの1stも、それくらい名盤だということ。

だから、その1枚のアルバムだけの印象で、
アニメーションズのように、勢いに任せて、
最初から最後までドドドドーっと駆け抜けていくような
ライブになるのかと思っていた。
しかし、その私の予想は裏切られた。

まず、一曲目の『トーキョー・コーリング』
今回のレコ発イベントのまさにそのリード・トラック。
ギターの16ビートのバッキングが執拗なまでに繰り返されて、
まるでトランスみたい。

主にギターの音が、その決め手になっているんだろうけど、
とても繊細でナイーブな印象だ。

『満員電車は走る』では、曽我部さんの歌が浮き上がる。
バックの演奏が、その歌にピッタリと寄り添うようで、
とても息が合っている。

なんて、いいバンドなんだろう。
はっきり言って、私の好みの楽曲は半分くらいだったと思う。
でも、ソカバンのライブは気持ちがいい。
ステージの上の4人が、同じ方向を向いて、
何の迷いもなく、そこを目指して走っているのが伝わってくるのだ。
平たく言ってしまうと、“信頼感”だろうか。
その揺るぎなさに、感動させられる。

とくに、アンコールの『天使』
曽我部さんがギターのリフを、超ハイテンポで弾き始めると、
メンバーが、そのスピードに振り落とされるもんか、と
必死に喰らいついていく。
音がバラバラになる手前、ギリギリのところでせめぎ合う、
その緊張感が、奇跡のようなグルーヴを生み出していて、
圧巻だった。
鳥肌がたった。
なんか、うわーーっ!って感じ。



すっごくいいイベントだったんだけれど、
転換中のDJの音量が、ちょっと苦痛だった。
全体のレベルというよりも、低音のブースト加減が甚だしくて、
内臓に響くのが気持ち悪くてね。
こればっかりは、耳栓しても役立たずでしたわ。

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