ページ

2013年11月19日火曜日

奇妙礼太郎トラベルスイング楽団 ワンマンライブツアー2013@LIQUIDROOM

奇妙礼太郎トラベルスイング楽団
ワンマンライブツアー2013(仮)東京公演
11/15(金) 恵比寿LIQUIDROOM
開場 18:00 開演19:00
前売 ¥3,500-(税込・ドリンク代別途要)



イープラスの先行でチケット取ったら、200番台も後半。
まぁ、ゆるゆると後ろで観ればいっかぁ、ってことで、
開演の15分前くらいにスルッとフロアへIN。
後方の壇上へ。

タイトルにはなってないけれど、
新譜出したし、レコ発ツアーってことでよろしいかしら?



フロアの照明が落ちて、オープニング。
「奇妙礼太郎トラベルスイング楽団」というレトロな文字が
映し出され、ニュー・アルバムの最初のトラック
『DEBAYASHI ALL NIGHT』の音源がかかる。
観客の歓声が大きくなってきたところで、
SEから生演奏へ、さっと切り替わる。
わおーー!こういう演出、たまらんなぁ。
一気にテンションあがるーーー!

で、『どばどばどかん』のイントロで、奇妙礼太郎氏登場。
ビッグバンドを従えてるカリスマボーカリストという絵面に、
まるで映画を観ているような気分にさせられる。
違う。
映画じゃない、ショーだね。
これから、とびっきりのショーが始まるのだ。

セトリは、もはやトラベル・スタンダードとも言える
お馴染みのナンバーに、新曲たちが上手い具合に色を添えるような、
いいバランス。
っていうか、新曲たちの完成度が高いんだろうな。

ホーン隊・・・というか、主にトロンボーンの二人なんだろうけど、
上手くなってて、ビックリ。
ホーン・セクションの存在感が際立っていたもの。
あと、UJね。
彼のバンド内での存在感が大きくなったわー。
動丸くん(本名!)のトランペットも馴染んできた。

なんやかんやと入れ替わりの多い(というか出入り自由な)
バンドにも関わらず、すごくバンドらしくなった。
やっぱりレコーディングを経て、ギュッと固まってきたのかな。

『ヘイミスターソウルメン』は、
どうしてもキヨシローがダブってしまうなぁ。
グッとくる、いい曲。

大好きな曲だけれど、焦らしプレイのように
なかなかライブで聴けなかった『スイートソウルミュージック』
やっと聴けた・・・と思ったら、アレンジが変わってた。
台詞を言うように、こぼれ気味に歌う奇妙くんに
ゾワゾワっと鳥肌が立つ。

ちょっとショックなことがあった。
奇妙くんは、ちゃんと決められた歌詞どおりには歌わない。
それには慣れっこで、その場で溢れてくる言葉を載せて歌う
その即興性をライブでは楽しんでいるのだが、
『あの娘に会いにゆこう』の中で、
ヘタクソなジャズを歌う「あの娘」と「もう二度と会えない」
という筋書きなっていたのだ。
ええっ!そんなぁ・・・。
どこにでもいるような、ありふれた二人は、
お似合いのカップルだったんじゃないのか?
それは、現在進行形の話ではなくて、過去の思い出話だったのか?
ああぁ・・・。

・・・と、人知れずショックを受けてガーンとなってるところへ、
アクシデントに巻き込まれてしまった。
まぁ、詳細は書きませんが、かなりパニクってしまって、
次の曲も、その次の曲も、全然身が入りませんでしたわ。
そういうこともある。仕方ないね。

『オー・シャンゼリゼ』では、トミーが歌って、
奇妙くんがトロンボーンを鳴らす(一応、音は出てた)
というレアなシーンもあった。

アンコールは、「ビールをもう一杯~♪」という曲。
前のラママのときにも聴いたんだけれど、新曲?
前に聴いたときは、まるっきり奇妙くんが即興で
歌ってるのかと思ってたんだけど、
一応、ちゃんとした形の出来てる曲だったのね。



DEBAYASHI ALL NIGHT
どはどばどかん
タンバリア
機嫌なおしておくれよ
わるいひと
カトリーヌ
桜富士山
夏の匂い
ツイストで踊り明かそう
サン・トワ・マミー
ヘイミスターソウルメン
SWEET MEMORIES
スイートソウルミュージック
あの娘に会いにゆこう
仁義なき恋愛
赤いスイートピー
オンリーユー
星に願いを
銀色ピアス
オー・シャンゼリゼ

ビールをもう一杯(・・・?)


 
ライブは楽しい。
グダグダのユルユルMCとか、UJいじりとかも含めて。
奇妙くんによる松山千春のものまねまで見られたし。

しかし、ふっと見えてしまうのだ。
例えば「来い、来い、来い」とフロアを煽っているとき。
例えば、何度も同じフレーズをリフレインして歌うとき。
奇妙くんの中に、渇ききった荒野が果てしなく広がっているのが
チラリと見えてしまうことがあるのだ。
その瞬間、心が冷やっとして、宴の最中だというのに
泣き出したいような気持ちになる。

あれは何なのだろう?

それが知りたくて、またライブハウスへ行くんだろうな。
あの、冷え冷えととする感触はクセになる。
それは、ステージやフロアが熱くなればなるほど、
研ぎ澄まされた冷ややかさで、ぐさりと胸に突き刺さる。
陳腐な言い方をすれば、それが「感動」ってやつなのかもね。



0 件のコメント:

コメントを投稿